エレベーターとベビーカー

‪ホーム階行きのエレベーターに乗ろうとベビーカーを押していたら、それに気付いた見知らぬ70歳代くらいのおじいさんが(そのおじいさんは駅に着いたところらしく、階段で降りてきたところだった。)エレベーターのボタンを押して開けておいてくれました。‬



エレベーターの中は、音楽を聴いてる外国籍の方、中年のサラリーマン風の人、70代くらいのおばあさん、杖をもったおじいさんが既に乗っていました。


〝少し詰めてくれればベビーカーが入りそう…でも今の状況では入れないな〟



そう思っていたら、
杖を持ったおじいさん(こちらも70歳代くらい)が杖と自分の体を使って、唯一空いていた中央のスペースに立ちふさがり無言で〝入ってくるな〟というように阻止。


〝無理に入ろうなんて思ってなかったけど、これは悲しいな…〟


そう思いながら、エレベーターに乗るのをやめようと声をかけようとしたら


「ばかたれが!何をしてるんだ!
詰めればベビーカー1台くらい入るのに
なんてことをするんだ!」


と、エレベーターを開けておいてくれたおじいさんが、立ちふさがっているおじいさんに一喝。


すると、奥に乗っていたおばあさんが
杖を持っていたおじいさんを動かし、唯一空いていた空間に入れるようにしてくれ、

「入って大丈夫よ。入れるわよ。」

と言ってくれました。
無事にエレベーターに乗れ、ワタシはエレベーターの中の人はもちろん、エレベーターを開けておいてくれ、尚且つベビーカーが入れるように声をかけてくれたおじいさんに何度も感謝の気持ちを伝えました。


杖を持っていたおじいさんは、舌打ちしてブツブツ言っておられたけど…苦笑





もちろん無理矢理入るつもりはなかったし、入れなくても文句なんて言わないけど、確かに詰めてもらえれば入れそうでした。

次のエレベーターを待てば、またそこで乗りたいけどどうしても乗れない人(特に車いすやベビーカーの方)が出てくることを考えると、各ホームに大体一つしかないエレベーターだから、入れる時は詰めてくれると助かると思います。


お年寄りや体が不自由な人や車椅子、ベビーカー、スーツケースや大きな荷物を持っている人以外にも改札が近いからとかエスカレーターや階段に行くのが面倒だからちょうどきたからエレベーターに乗ってる人もいるだろうし、そういう人も色んな人が乗ってもいいものだからこそ、一人でも多く乗れるように詰めてくれるといいなと思いました。

今回のように入れてくれなかったり、ベビーカーの人が並んでるのに後から来たおじいさんやおばあさんがずるこみして先に並んでたベビーカーの人が入れなくなっちゃったり…。

そういう悲しいこともあるから、
今回の言ってくれたおじいさんに出会えて、日本もまだまだ捨てたもんじゃないなと思いました。笑


同じ世代くらいのおじいさんたち。価値観がこんなにも違うことに驚きました。
夫に話したら、おじいさんたちにはそれぞれ子育て家庭やベビーカーに対して、もしかしたら悪いイメージをもつ経験があったかもしれないし、良いイメージをもつ経験があったかもしれないね、というようなことを言ってました。

最低限のマナーはこちらも守っていきたいですね。

子どもたちがこれからの日本を担っていく。
産んで育てるのだって簡単なことじゃない。
子どもたちや妊婦、子連れにも優しい社会になっていくといいなと思います。